1949-10-10 第5回国会 参議院 大蔵委員会 閉会後第8号
従いまして、例えば或る会社の帳簿價格は一千万円になつておるが如何なる点から見ても一億円の値打がある、収益力からいいましてもそれから亦一定の物差からいいましても、今後の稼動状況からいいましても、國際競争の点から考えましても一億円ならいつでも誰でも飛びついて買う人がある、こういう場合におきまして自分としては将來の経営上低評價して置いた方が企業が樂だと、再評價は一千万円のやつを二千万円にして置こう、こういうところではつきり
従いまして、例えば或る会社の帳簿價格は一千万円になつておるが如何なる点から見ても一億円の値打がある、収益力からいいましてもそれから亦一定の物差からいいましても、今後の稼動状況からいいましても、國際競争の点から考えましても一億円ならいつでも誰でも飛びついて買う人がある、こういう場合におきまして自分としては将來の経営上低評價して置いた方が企業が樂だと、再評價は一千万円のやつを二千万円にして置こう、こういうところではつきり
の趣旨から言いますと、やはり本当の資産か價値がある場合におきましては、その價値を飽くまでも表面に出しまして、それはちやんとその資産が使つている間は收益から償却して、あとでその資産を取戻し得るようにということが趣旨になつているわけでございまして、六%の課税で非常に不利のようでありますが、長期に亘つて見れば非常に法人税の減税でありますから、再評價をやるということは今やつておきませんと、結局低いままの帳簿價格
運輸省の方では、帳簿價格その他の関係でそんな價格ではとても拂下げできないということで、遂に拂下げに到達しないというようなものもあります。
というのは、皆さん御案内の通り企業再建整備のときには企業の損失の計算、損益計算をするときに帳簿價格によつて計算をしたのであります。そうしてややこしいことをやつて結局どうしたかというと、債権者が結局損をしました。債権者はいろいろありますが、一例を申しますと、第二封鎖を持つておつたものが切られたのであります。
つまり一つは減價償却が非常に帳簿價格を元にしておりますので、実際の資産を取換える場合に價格としいようなものに比べますと、非常に過小になつておるので、これをやはり是正する必要があるといつたような問題、それに関連しまして超過所得税の計算の基礎になつておりますところの資本金の計算が非常に不合理になつておる。これを是正する必要がある。
○鍛冶委員長 ところがほかのものは帳簿價格より一割余計にしてある。
実際常識的に考えても、そう今ある帳簿價格の五十倍とか、百倍とかに評價増をするということは、これは経営上から見て考えられないことで、せいぜい相当内容のいい会社で十倍見当の増資というか、評價増というのが一應の実際に当嵌まる数字になるので、普通は五、六倍くらいで止めて置かないと行過ぎになる。從つて余り評價基準というものを高くすべきでないという議論も相当あつたのであります。
そこで特に問題は、固定資産の減價償却の問題だと思うのですが、帳簿價格の問題も勿論ありましようけれども、これはもうそう大したもんじやないのです。実際は減價償却の問題が中心である。である以上は、將來の物價の見通しというものに関連して、この再評價の問題を取上げて考えればいいのであつて、全体の再評價というようなことまでもやるべきであるかどうかという点について経済團体の間にどんなように意見があるでしようか。
それによつてその財産が、たとえば帳簿價格を上まわるような價格で協同組合が買わなければならぬ、こういうふうな場合になりましても、ほんとうのそういうふうな財産の價値がまだあるということであれば、その程度は協同組合はがまんしなければならぬであろう。從來の金融機関はそのままで拂わすに済ませるということも、これは水産金融の將來から考えましても、適当ではないだろうというふうに思うわけであります。
こういうふうなところにあるのでありまして、そういう國鉄としてりつぱに経営ができており、黒字にもなつておるという部分を特に拂下げ、しかもその拂下げの價格基準というものが、時價であるのか帳簿價格であるのか、この点ははつきりしません。
○政府委員(西原直廉君) ちよつとあれいたしましたが、大体國債を五分五厘の利廻りで評價いたしまして、それと現在の帳簿價格との差額を四期で償却をする、こういう計算でいたしております。
古いものは、ただいま政府委員から御説明のありましたように、前の帳簿價格でそのままになつておりまするので、この國有財産の増減がどれだけあつて現在が幾らあるかということをおにらみになりましても、ぴんとは來ないような状態になつております。しからばこれを評價がえしたならばどうかという問題もあります。
第二に、水産業團体から水産業協同組合に財産を移轉する場合、その財産の評價については、帳簿價格と時價の範囲内において水産業團体の資産処理委員会の定める價格によつて財産の引継ぎをなすことに相成つております。委員会におきましては、予備審査とも三回委員会を開きまして、質疑應答の後、討論に入りましたが、別に意見もなく、採決の結果、全会一致を以て可決すべきものと決定いたした次第であります。
それから第九條三行目、「帳簿價格と時價の簿囲内」とありますのを、「帳簿價格と時價との簿囲内で」と「と」を追加して頂きたいと思います。以上であります。
○玉置委員 二、三点逐條的にお伺いいたしますが、先だつて大臣の御説明された中に、もちろんこの法案にもありますが、大体水産業團体から協同組合へ財産を委讓する場合の財産價格の評價については、帳簿價格と時價の範囲内ということにきめられておりますが、農業團体は時價ということははつきりしておりません。この相違せる根本精神はどこから來ておるものか。
第一点の帳簿價格と時價の範囲内できめるということになりました点は、農業團体の場合と異なるのであります。私どもといたしましては、むしろ農業團体の前例から考えまして、それよりもこういうふうにきめました方が、より妥当ではないかというふうな結論からこれを改めました。その趣旨は、水産業團体の財産というものは、これは大体漁民蓄積によつてできておる。
併しながら水産業の場合では帳簿價格と時價との範囲内で資産処理委員会が定める價格による。こういうふうに時價とは決めずにそのときその團体々々の資産状況と睨み合いまして、又新らしい協同組合と古い水産業團体との関係等もいろいろ考慮いたしまして、帳簿價格と時價との範囲内で適当に資産処理委員会が決められる。こういうふうにいたしました点がその相違の第二点であります。
○説明員(山田嘉治君) (財産の評價) 第九條 水産業團体が整理法第五條、第七條、第九條、第十條又は第十一條の規定により財産を移轉する場合における当該財産の價格は、公定價格があるときはその價格によるものとし、公定價格がないときは帳簿價格と時価との範囲内で資産処理委員会で定める價格によるものとする。
從つて帳簿價格というふうなことで行くならばそれが一番望ましいわけでありますが、併し團体によりますと、帳簿價格でやりましては從來の團体が赤字になる。
第二点は、財産を移轉いたします場合の財産の價格は、公定値格がございますときは、その公定價格によるのでありますが、公定價格のございませんときは、帳簿價格と時價との範囲内で資産処理委員会が定める價格、こういうことにします。農業團体関係では、これが時價を下らざる範囲ということに相なつております。その点が相違をいたしております。
第二に水産業團体から水産業協同組合へ財産を移轉する場合、その財産の評價については、帳簿價格と時價の範囲内で水産業團体の資産処理委員会の定める價格によつて財産の引継ぎを行わせることとし、各團体の実情に應じて價格を決定し得るようにしているのであります。
○島村軍次君 有償の場合における價格等は法律で決められるということになつておるようでありますが、現在の帳簿價格及び評價による場合には評價價格、その総額がどのくらいになるものか、それからそれが地方財政に及ぼす影響がどういうふうなものかということについて、大体の見透しを一つ伺いたい。
○平田(敬)政府委員 法人課税におきまして一番不合理なのは、減價償却が実際帳簿價格によつておりますので、ほんとうの減價償却としての意味を持つていない。それから資本金が非常に会社によつて区々であつて、実力と一致していない。新会社は相当多い資本金を持つておりますが、古い会社は非常に少い。こういうところが、インフレーシヨンの結果法人の税制における最大の不合理になつた点だと、私ども考えております。
一應五割と考えましたのは、やはり正常な経済の状態においては、会社の固定資産というものの帳簿價格は、そのときの時價よりも若干低目につけられておることに相なつております。御存じの通り、経済の通常な発展段階と申しますのは、何といいましても緩慢ではありますが、物價は長い間には若干ずつ上つて参る傾向にありますので、そういうことに相なるわけであります。
減價償却は今度十三億何がしか計上されておるようでありまするが、これがいわゆる帳簿價格に過ぎないのでありまして、鉄道のような永久的生命を持ちました公益事業におきましては、常にアツプ・ツー・デートな状況にして置かなければならないのでありますから、減價償却は即ち取替え費でなければなりません。
現在の帳簿價格の上におきましては適正でありましようが、しかし実際價格におきまし、これが正しいか正しくないかという見解を承らんとするものであります。 それから第三点の貨物運賃の問題は、質問の要点をはずれておりまして、本員といたしまして、この運賃の値上げ案に対する可否を決定する実に重要な事項になつておるのであります。